優しさより強さをー「強育論」
子供を持つ親として、今まで多くの本を読んできましたが、
その中で最も腑に落ちた本が、今回ご紹介する
宮本哲也著の「強育論」
です。
中学受験のカリスマである著者の言う「強さ」とは、
粗暴さではなく精神的な強さであり、
精神的に弱い人間が暴力や犯罪に走るのだと述べています。
また、一見「優しさ」に見える行為も
時には受けた側に負担を感じさせる
自己満足的なものもあり、
子供をまっとうな人間に育てるためには
「優しい子」ではなく「強い子」を目指すべきだと述べています。
精神的に強い子は堪え性があり、
努力を続けることができ、
欲望に打ち勝つこともできるので、
結果的に成長し続け、
目標を成し遂げ、
成功を収めることができるのです。
そういった子供を育てるための
親の在り方が、具体例とともに
歯に衣着せぬ論調で語られており、
耳の痛い部分もありながら
最初から最後まで深く納得することができた
稀有な教育論でした。
すでにお子さんがいる方はもちろん、
まだいらっしゃらない方にも
ぜひ事前に読んでおいて頂きたい本です。
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